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SHELFYのエンジニアで輪読会をやってみた Ver1.0
はじめに
ヘルシー&ストロングな開発チームを作りたい、派手髪エンジニア @Hyuga です。( )
シェルフィーのエンジニアで、輪読会を企画し開催してみました。
2022/12/5 現在で15回程実施したのですが、その理由や結果やらを書いていきたいと思います。
輪読会、楽しいし勉強なるし、良かったですよ!
もくじ
はじめに輪読会とはなぜやったか想定,何がどうなったら輪読会が成功したか近い未来チョット遠い未来どうやったかテーマ決め方式実施方法どんな本でやったの?レガシーコード改善ガイド の簡単な感想オブジェクト指向UIデザイン の簡単な感想輪読会、どうだった?良かったこと改善したいこと輪読会に参加しての感想はまべわくわくニック今後
輪読会とは
人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。事前に決められた担当者が、本の内容を訳したりまとめたりしてから、他の参加者が理解できるように発表する形式がとられることも多い。
webio辞書より https://www.weblio.jp/content/輪読会
とのことです。
国語の時間にやりましたね!
なぜやったか
こんな思いで企画しました。
- 普段の業務効率を上げたい
- 『当たり前』のレベル上げ
- 知識・技量など、スキル部分のベースアップ
- 一人で学んだりアウトプットしたりするのが大変!というハードル下げ
- 技術や知識を大事にする文化を作りたい & 一応文化はあるが、もっともっと実態を追いつかせたい
シェルフィーのエンジニアチームは、自分も含め若いメンバーが多く、スキル的な面では伸びしろたっぷりな状況です。
採用基準として、元々の全体意識や主体性は抜群!ですので、スキル面がある程度高まったメンバーから順次、自慢しちゃいたいくらいイケイケな活躍をしてくれています。
ですので通常以上に、本を読んだり・何かしらアウトプットしてみたり、勉強って大事!だと思っています
ただ、勉強それ自体もスキルです。
得意か。楽しめるか。勉強との向き合い方も個々人で差がありますので、その差を多少でも埋めて、みんなで継続的に勉強できたらハッピー😋という目論見です。
想定,何がどうなったら輪読会が成功したか
企画時に、こうなったらいいなーという姿を事前に想定していました。
近い未来
- テーマの最後まで、モチベ高く輪読会を実施できた🔥
- 学んだことを活かして業務を遂行できるようになった💪
- 技術に興味を持てた😋
- 学ぶことの、楽しさageハードルsage
- 技術や知識に対する当たり前のレベルが上がった
チョット遠い未来
- 輪読会そのものの実施スコープが広がった👭
- スクラムチームで実施 → SaaSチームで実施とか
- エンジニアのベースレベルが上がる👨💻
- Tech企業感でたらいい📱
- 技術発信や、勉強が当たり前みたいな
輪読会に限らず何でもそうですけど、実施前にto beの姿をめっちゃ想像します。
その想像が高解像度で強烈なほど、プロジェクトは成功しやすいと思っています。
どうやったか
テーマ決め
実施前に、テーマ≒書籍を決めます。
その時にはこんなことを意識していました。
- 今のチームで取り入れたら効果が出そうか
- ハードルが低いテーマか
- 低コスト(テーマの難度、本の難度、お金も!)
- 業務に活きそうか
- 良書・名著であるか
この前提でいくつかピックアップし、参加者で「これ楽しそうじゃん!」となったテーマを合意をとって選びます。
企画者だけじゃなく、参加者も自分でやる感持つってのはとても大切ですね!
方式
- 足並み揃える法
- 事前に決めた範囲を読んでくる
- 気になったこと等をメモしてくる
- 実施ガイドライン
- 気になったことを必ず一つ以上言う
- 気になったことに対してみんなで深ぼる
- アクションに落とすは、できたらでOK(テーマによりけりですし)
実施方法
月曜日の午後イチに、1時間を使って実施してみました。
お昼食べたあとのポヤっとしてしまう時間帯に、会話で目を覚ます作戦です。
参加メンバーで集まり、読んできたことをfigjamにメモ貼りします。
『しっくりきた』『わかんねー』『聞きたい』のラベルを付け、その後やんややんや話します。
こんな感じで実施してみました!
どんな本でやったの?
これまでの実施本は下記です。
レガシーコード改善ガイド
本書は、システム保守の現場でありがちな、構造が複雑で理解できないような コードに対する分析手法・対処手法について解説します。 つまり、「コードを理解し、テストできるようにし、リファクタリングを可能にし、 機能を追加できるテクニック」を紹介している書籍です。
翔泳社より画像引用・抜粋 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798116839
@Hyuga の簡単な感想
読んで正解だったと思います。
ちょうどチーム内で品質やテストに対する関心が高まっており、この本の話題に上げ、そこから晴れて輪読回が開催されました。
「テストコードって大切だよね」を改めてピン留めするという目的でスタート。
読後、明らかにテストコードに対する会話が増え、既存のテストコードの速度改善やテストコードを語る際の共通言語が形成されたので目的は達成できたと思います。
オブジェクト指向UIデザイン
オブジェクト指向ユーザーインターフェース(OOUI)とは,オブジェクト(もの,名詞)を起点としてUIを設計すること。タスク(やること,動詞)を起点としたUIに比べて,画面数が減って作業効率が高まり,また開発効率や拡張性も向上する,いわば「銀の弾丸」的な効果を持ちます。ブログや雑誌記事などで大きな反響を得たこの設計手法について,前半部では理論やプロセスを詳説。そして後半部の「ワークアウト(実践演習)」では18の課題に読者がチャレンジ。実際に考え,手を動かし,試行錯誤をすることにより,OOUIの設計手法を体得できます。
技術評論社より画像引用・抜粋 https://gihyo.jp/book/2020/978-4-297-11351-3
@Hyuga の簡単な感想
(2022/12/5 )現在進行系で実施中の、輪読会2冊目になります。
2冊目を決めるにあたって、特定の技術領域よりプロダクトを作る上での汎用的な部分の共通知を得たほうが費用対効果が高そうと考えました。
シェルフィーのエンジニアが自身の領域として大切にしている、ユーザーからの使いやすさを考えて設計実装するといった部分を強化しにいきました。
現在進行形なのですが、初回からオブジェクト志向とタスク志向を語る中、弊社のアプリケーションの目指す部分(書類管理なのか、業務効率化なのか等)濃い議論が起きて題材としてよかったと思います。
プロダクトの使いやすさに関心を持つエンジニアが多いからこそ、チョイスできた題材だと思っています。
輪読会、どうだった?
良かったこと
参加メンバーからの感想で、
- やっぱり本などから学ぶのは改めて大事だなーと再認識した! @はまべりょうと(はまべー)
- 一人で全部読むの辛いけど、輪読会したあと読み返すなどするとスルスル入る! @Nick
など、学ぶことにポジティブな体験が持ててよかったとおもいます。
また2冊目からはデザイナーや、1冊目に参加していなかったメンバーも参加してくれるなど当初の目的である全社的なイベントとして広まるのも少しづつ達成できています。
開催以前はエンジニアのレベル感や経験から、テストコード一つとっても解釈が違っていました。
開催後は共通知が得られることで、日々の業務の会話もスマートになり業務効率にも寄与していると感じます。
改善したいこと
今は参加したメンバーが高いレベルで議論を共有し、自分のものにするスタイルなので、資産としては弱いかなと思っています。
なので下記のような、より具体的な成果物に繋げられたらいいのかなーと思っています。
- 汎用的なアクションまで落とし込んでみる
- テストコード規約の作成など
- 書籍ごとの実施レポの発信
- 弊社の開発状況やメンバーの解釈を交えた発信
とはいえ、ハードルを上げすぎず。まずは続けることが何より大事だと思っています!
輪読会に参加しての感想
はまべ
輪読会を通じて、正しい技術知識をチームの共通認識にできたたと思います。
1人が技術知識を持っているだけだと、その人を介さないと正しい判断がしづらいでよね。チームで同じ価値や正しい知識を持つことで、タスクの進め方がとても円滑になり、細かいレビュー指摘やミスなどが減ったと思います。
わくわく
これは大事なことだよねと最初から全員が共感できる部分もあれば、これはどういうことだろうと議論が必要だった部分、ある人は読み流していたが別の人の人の心に留まった部分など様々でした。書籍を読むのを通して、お互いの経験や意見を活発に共有することができました。
ニック
輪読会通して感じたのは、読み手のレベルによって理解度合いかなり違うなと。
自分は特に活字が苦手で頭に入りづらいタイプだったので、メンバーの感想を聞いた後に読み返す。ということを徹底してみました。
このサイクルで徐々に本を読むスキルも上がってきたかなと実感できたのが思わぬ収穫でした。
今後
今後も続けたいです。
シェルフィーの開発チームでは、ちょうどチームの再組成も実施したりしています。
各チーム単位だとよりタイムリーかつ具体的な題材を扱えるので、誰かが主導してプロダクトチーム全体で開くスタイルもいいですが、小さいチーム毎に行われたり全体でやったりなどの動きが起きるといいなと思っています。
それでは!