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8年目での転職:入社までに考えたこと、入社してから感じたこと

はじめに

こんにちは、2022年6月にシェルフィーにソフトウェアエンジニアとして入社した桑原です。 本日は、私が入社を決めるまでの経緯と、入社1ヶ月で何を感じたかをご紹介したいと思います。

自己紹介

大学院修士課程を卒業後、前職にあたる企業に新卒入社してソフトウェアエンジニアとして働きはじめました。 2015年入社でしたので、現在でエンジニア歴としては8年目になります。前職では、グループ会社の複数のシステムの開発プロジェクトにそれぞれ短期間で参画してきました。
現在は、シェルフィーでGreenfile.workの新機能の実装などを行っています。
プライベートでは高校の部活でオーボエという楽器を始め、今でも吹奏楽団に所属して週末は練習に励んでいます。シェルフィーに入社して自己紹介をしたときに、楽器のことを知っている人も知らない人も、多くの人に興味を持ってもらえて嬉しかったです。

シェルフィーに入社するまで

転職を考えた理由

前職は、会社の規模としては従業員1000人以上、グループ会社を合わせると10000人以上のいわゆる大企業でした。 新卒就活でその会社を選んだのは、自分たちの生活インフラを支えている企業であること、ITの力で世の中の業務を効率化していくという目標、そして説明会や面接で出会った方々の印象が良かったことが理由でした。 今でも、これらの観点では前職の満足度は高かったと思っています。
一方で、7年間勤める中で新たに感じることも出てきました。 会社全体が、そして担当することになるシステムも、自分にとっては大き過ぎるということです。
大きなプロジェクトであれば、要件定義からリリースまでに1年以上を掛けます。開発段階とリリース後のシステム運用段階とを合わせると非常に多くの人が関わっていて、それぞれが小さな役割をもって動きます。 大きな組織を動かしていくにあたり、担当責務を分けるのは大事なことであるとこのとき学びました。
一方で、その大きな組織の一員として動く中で、自分の果たしている役割が相対的に小さいというのも事実でした。 システムを作るうえでアプリケーション開発の一部だけでなく、企画、インフラ設計、システム運用といった様々な役割に自分で関わっていきたいという想いは年々高まりました。また、ちょうど年度が変わるタイミングで組織体制が大きく変わることもあり、転職を決意しました。

シェルフィーとの出会い

転職活動はいくつかの媒体を使って行いました。その中で、転職ドラフトでシェルフィーから私宛に指名を受け取ったのが出会いでした。 当時はシェルフィーという企業のことは全く知りませんでした。自身がある程度名前を聞いたことのある企業の面接を受けようと思っていたので、その点ではシェルフィーは対象外でした。ただ、スカウトの文面がとても丁寧で、私のアピール資料をもとに能力や経験を検討したうえでスカウトを送っているのが伝わったため、こちらとしても転職先候補として真面目に検討することにしました。

入社の決め手

採用面談を受けていく中で、シェルフィーの良いところとして2点感じました。
まず1点目として、スカウトの文面から感じ取った通り、候補者である私に対して時間を掛けて接しているということです。 それは単純に丁寧なだけではなく、エンジニア複数人や社長が能力や性格がシェルフィーとフィットするか、真剣に見定めているのが伝わってきました。また、私がシェルフィーと合いそうと判断した理由を開示してもらった事も後の安心に繋がりました。
もう1点は、各個人の「納得感」を非常に重視している事です。 公開されている記事の中にも、あるいは面談中に採用技術についての質問をした時の回答にも、「納得感」というキーワードが出てきます。「桑原さんが納得して入社していただけるように、何でも質問してもらいたい」という調子です。入社した後も、例えばプロダクトの方針などの会議では、納得するまで質問をするという文化が根付いているのを感じます。
一方で、内定を頂いてから入社を決意するまでにかなり悩みました。転職前は大企業で働いていたので、 50人程度の企業での働き方がなかなか想像できなかったからです。また他の企業にも内定をいただいていて、そちらの会社の方が働き方は想像しやすかったことも、より私を悩ませました。
最終的にはこの悩みを解消してからシェルフィーに入社しています。というのも、実際の働き方をイメージできずにいることを正直に伝えたところ、会社の見学日を設けてもらうことができたためです。 平日にシェルフィーのオフィスへ行き、3時間ほど席に座って公開資料を読みながら社内の様子を眺めたり、差し支え無い範囲で打ち合わせの見学をさせてもらったりしました。その時間で仕事に集中している様子や休憩で雑談している様子、会議の様子を見て、自分が中に入って仕事をするイメージを掴むことができました。また、こちらの希望に合わせて見学の場を設けたりできる気遣いと臨機応変さも魅力的に感じ、シェルフィーという会社に入ることを決意しました。
 

入社後の取り組みと入社してみて感じること

入社〜最初のリリースまで

新しく入社したメンバーが業務に馴染んでいくまでの過程は、各社で工夫をこらしている点だと思います。シェルフィーにソフトウェアエンジニアとして入社したらどうなるのかの例として、私が入社してから最初のリリースをするまでの過程を紹介します。
入社して最初はメンター役のメンバーと会話をしながら、オンボーディング資料に沿って会社のことや提供しているサービスのことを学びました。 会社によっては入社初日にコーディングに入るところもあると聞きますが、シェルフィーでは建設業界の現状や社史といった会社を取り巻く状況を理解したり、実際にユーザーと同じようにプロダクトを操作してユーザーの気持ちに立ってみるという時間が多くとられています。これも、目の前の対応をするだけではなく、全員が納得感をもって事業に取り組むという全体の方針の現れであると思っています。
入社後1週間がたった時点で、私が最初に取り組むプログラム改修の内容が具体的に決まり、作業に取り掛かりました。 シェルフィーが現在採用している技術に対して私はあまり明るくなかったものの、開発環境の準備などは多くの部分が自動化されていてスムーズに取り掛かる事ができました。最初なのでレビューフローやGitのブランチ運用などを学びつつ、着手から1週間後、入社からちょうど2週間にあたる日にリリースまでを完了しました。
前職の環境とは文化も技術も色々と異なり慣れないことが多く、この2週間は非常に疲れたというのが正直な感想です。 ただ、新しく入ったメンバーでも、数年程度の開発経験があれば一連の業務を戸惑わずに覚え、達成感を感じることができる仕組みは整っていると思います。

1ヶ月で感じた会社の強みと自分がこれから取り組みたいこと

一言で言うと、ポテンシャルの高い人が集まっていると思います。 テックリードの舟川はもちろんですが、例えば@taroro_tarotaroがソフトウェアエンジニア歴2年目と聞いた時には、2年目のときの自分との違いに正直驚きました。他の人も、論理的に物事を考えて日々作業に取り組んでいる人が多くて、この先どんどんレベルが高くなっていく姿が目に見えます。
一方で、会社の規模拡大に合わせての、多人数で開発を進めていくための仕組みの構築が間に合っていないと感じています。 どのような思想で設計/実装されているのかや過去に起こした不具合からの注意点が口伝であること、短期的な早さを優先して書き上げた少し保守しにくいソースコードなどです。それらの課題に対応するために、E2Eテストのカバー率を上げたり、Kotlinでバックエンドを順に置き換えていったりといった取り組みを既に始めています。
それ以外にも今後、例えば資料の起こし方を工夫して少ない手間で正確に伝わるようにしたり、業務知識をうまく可視化して整理や共有できるようにしたりという余地はたくさん残されているように感じています。自身の前職での経験や、これから他社の人や書籍から学ぶ知識を、そのままではなくシェルフィーに合う形で還元しながら開発を進めていきたいと考えています。